便秘
便秘とは、うんちが⻑時間でない(出にくい)状態を指します。便秘になると、うんちが硬くなり排便時に痛みを生じます。痛みを嫌がって排便を我慢すると、便秘が悪化します。この便秘の悪循環を断ち切ることが、こどもの便秘治療においてとても大切です。
便秘の症状
便秘の症状は以下の通りです(一例)。
- 排便が1 週間に3 回未満
- うんちが小さなコロコロ状である
- 左下の腹部が張っている
- 排便時に出血している
便秘の原因
便秘は乳幼児期の赤ちゃんでもなります。便を出すのが痛い、気持ち悪い、うんちを漏らして怒られた(周囲から冷やかされた)、遊びたいなど、こどもは様々な原因でうんちを我慢します。
こうして我慢した便が腹部に溜まり、便秘に繋がります。
便秘の治療
診察、検査
排便リズムやうんちの状態を問診します。場合によっては、腹部をレントゲン撮影して、腸にうんちが溜まっているか確認します。
治療方法
便をやわらかくする薬を処方して、うんちが出やすい状態にします。また、座薬や浣腸によって排便を促す治療も行います。座薬や浣腸はご自宅でもお⺟さん・お⽗さんにも実施していただくことができるため、クリニックで正しい座薬の入れ方や浣腸の仕方をご説明します。
便秘に関するQ&A
- 便秘の薬や浣腸はクセになりませんか?
薬や浣腸がクセになることはほとんどありません。まずは溜まっている便を出すことが優先となります。
排便ができるようになると、薬の量や浣腸の回数は減っていきます。
便秘の治療はどれくらいかかりますか?
多くの場合、およそ数ヶ月で便秘症状が改善されます。しかし、なかには症状の改善が得られず治療期間が⻑引くお⼦さんもおられます。
便秘を早く治すためにも、早期発見と早期治療を心掛けましょう。
うんちが出ていても便秘になることはありますか?
排便があっても便秘症の場合はあります。
うんちが硬い、毎回少量しか出ない等の症状に心当たりがあれば、一度診察を受けていただくことをお勧めします。